Biomedにて発表された最新のイスラエル医療機器9選

*この記事は ISRAEL21c | Uncovering Israel の記事を日本語に翻訳して作成しています。

医療分野の常識を変える可能性のある医療機器は、5月12〜14日でテルアビブで開催された第18回MIXiii-Biomed会議および展示会で発表された先端技術の中の1つで、そこで自社の技術を発表した9社を紹介していく。

5月、テルアビブにて開催された第18回MIXiii-Biomed 2019

CollPlant

CollPlant of Rehovotは、組織や臓器の3Dバイオプリンティング、そして2つの再生医療市場(高度な創傷治療と整形外科[骨折やけがをした筋肉、腱と靭帯の治癒を助ける物質])向けの組織修復製品の開発と商品化に取り組んでいる。

これらの製品は、遺伝子組み換えタバコから安価に製造された、同社独自のrhCollagen(組み換えヒトコラーゲン)をベースにしている。これらの繊維は天然の腱や靭帯よりも6倍強度が高く、ゲル、ペースト、スポンジ、シート、膜、繊維および薄いコーティングなどにすることができる。これらはすべてin vitroおよび動物モデルで試験した組織由来製品より優れているという。

2004年にヘブライ大学教授Oded Shoseyov氏によって設立されたCollPlantは、糖尿病性足部潰瘍の治療と腱炎治療のためのCE承認の製品をすでに保有している。同社は現在、rhCollagenから3Dプリントされたヒトの角膜、腎臓、肺を開発するための共同研究を進めているところである。

BrainsGate

BrainsGateは、急性の虚血性脳卒中などの中枢神経障害を治療する神経刺激装置を開発している。この機器は、脳卒中発生後24時間以内に局所麻酔下で埋め込まれ、小さな神経中枢を刺激することによって脳への血流を増加させる。

従来の血栓溶解療法や血栓回収療法などの従来の治療は発症からかなり限られた時間でのみ適応であるが、同社の装置は従来の治療が適応ではない患者のための治療や、従来の治療の補充として他にない治療になるだろう。

Digma Medical

Dig a Medicalは、肥満外科手術の代わりとして侵襲を最小限にした30分間のレーザー処置を用いて、2型糖尿病の治療を変えようとしている。

同社の使い捨てDiaGone内視鏡装置は、栄養のセンサーが発生する十二指腸の神経経路を遮断して、血糖値を制御するのを助けるレーザー治療を行うために使用されている。

2013年にPetah Tikvaで設立されたDigma Medicalは、スペイン、イスラエル、チェコ共和国での多施設共同臨床試験でDiaGoneを現在試用している。この手処置は消化管内で行われ、患者の体内には何も残らない。

Nyxoah

Nyxoah は、世界初の、中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸を治療するバッテリー不要の低侵襲神経刺激装置である Genio system を開発した。この機器はフランスとオーストラリアでの多施設共同試験が行われ、CE承認を受けている。現在はFDA承認に向けて、追加で臨床エビデンスを集めているところである。

睡眠時無呼吸に対する既存の治療はしばしば患者に受け入れられなかったり、我慢できなかったりしたため、代わりとなるような方法が探求されている。

Vectorious Medical Technologies

Tel Avivを拠点とするVectorious は、心不全患者の左心房をモニタリングする初の小型埋め込み式ワイヤレスマイクロコンピュータである V-LAPを開発している。ヒトでの臨床試験が今年の1月にヨーロッパとイスラエルの6ヶ所で始まった。

V-LAPは日々の圧の情報を医師に伝え、医師が変化を知り、それにより心不全の悪化を防ぐため治療を適応することができるというものである。現在日本では右心カテーテル(Swan-Ganzカテーテル)で左房圧をモニタリングするのが一般的だが、これはカテーテルを留置する必要があるため入院期間中しかできない。対して、V-LAPは在宅での管理も可能である。

Paragate

Paragateが開発している機器は、低侵襲な処置で埋め込まれ、特許取得済みの吸収分子を使用して、毎日1リットルの過剰な水分を除去することができ、体液貯留による呼吸困難や下腿浮腫を含むうっ血性心不全や慢性腎不全の症状の治療を行う。前臨床試験では血液量および血圧を低下させることのさらなる治療的なメリットが示されている。

BlueWind Medical

HerzliyaにあるRainbow Medical Groupによって2010年に設立されたBlueWindは、侵襲的で複雑な外科手術に代わるものとして、多数の適応疾患に対して安全で標的化されたアクセス可能な治療法を提供することを目的とした、バッテリー不要の小型埋め込み式ワイヤレス神経刺激装置 Renova iStemの臨床試験をいくつか完了した。

これまでの試験では、参加した過活動膀胱患者の70%、末梢神経痛患者の84%で、この機器により症状が50%以上改善したと報告されている。

Magenta Medical

Magenta Medical は、非代償性の急性心不全入院患者に対する真新しい治療を開発した。同社は、腎静脈のうっ血を軽減する一時的なカテーテルをベースとした装置のCE承認を取得するため、ヨーロッパの多施設臨床試験を実施しているところである。

FUSMobile

FUSMobileが開発したNeurolyser という機器は、低侵襲かつ低費用で慢性的な痛みを軽減するため画像ガイド下高強度超音波アブレーションを行う。オピオイド系に頼りきりになる椎間関節での関節炎による慢性的な腰痛が最初の例となった。

安全性と初期有効性を評価する予備調査がカナダで完了し、FUSMobileはカナダとアメリカの規制当局の承認に向けてさらなる臨床試験を開始している。

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