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イスラエル ヘルスケアスタートアップ資金調達情報・2019年3月上半期編


ヘルスケアVC・aMoonが6億6000万ドルの第2号ファンドをクローズ【Globes-Israel Business Arena

Marius Nacht氏によって設立され、Dr. Yair Schindelがマネジメントしているイスラエルのヘルステックおよびライフサイエンス特化のエルサレムに拠点を置くベンチャーキャピタルaMoonは、第2号ファンドを6億6000万ドルでクローズしたと発表した。

このファンド規模は、現在イスラエルの中で最大であると同時に、これまでにイスラエルで設立されてきたライフサイエンスおよびヘルスケア特化のファンドの中で、国内ではもちろんのこと、米国以外のVCで最大規模のファンドの1つとなった。

今回のファンドの正式なクローズの前にすでに運用を開始しており、イスラエルのスタートアップ4社と、シリコンバレーベースのイスラエル人起業家によって設立された企業の計5社に投資している。投資したイスラエルの4社は、軟骨治療のCartiHeal、創薬会社Biolojic Design、ターゲット治療のAyala Pharmaceutical、および深層学習メディカルイメージング分析のZebra Medical Vision

aMoonの第1号ファンドは、Apos TherapyBiondVaxMapi PharmaDayTwoMedial EarlySignPharma Two BRegeneraなどに投資してきた。 このポートフォリオからまだ大きなエグジットは見られていませんが、その後いくつかの企業はさらなるラウンドの資金調達に成功している。

筆者個人的な目線からしても、aMoonとても筋のいい企業に投資している印象を受ける。

aMoon・同第2号ファンドに関する他記事はこちらから。

原文:aMoon closes $660m Israeli health-tech VC fund


OurCrowdが5000万ドルの医療テクノロジー特化のファンドを設立【Nocamels.com

イスラエルのクラウドファンディング式グローバル投資プラットフォームであるOurCrowdは、破壊的な医療技術(medtech)領域に焦点を当てた新しい5000万ドルのファンドをローンチしたと発表した。

OurCrowdは、メッドテックファンドにおいては、今後急速に発展し2024年までに約6,000億ドルに達すると予測されている医療技術市場に特化し、医療機器、治療、医療ロボットおよびその他の医療産業の発展に貢献する企業への投資を目指すと語った。

現在、OurCrowdのポートフォリオには、画期的な放射線がん治療法を開発したAlpha Tau Medical、数分で検査室レベルの血液検査システムを開発したSight Diagnostic、世界初の投与量を選択できる医療大麻吸引デバイス企業のSyqe Medicalなどの関連領域のスタートアップが含まれる。

原文:OurCrowd Launches New $50M Fund Focused On Disruptive Medical Tech


SodaStreamのCEOがイスラエルの大麻テックスタートアップSeedoへ投資【Nocamels.com

昨年、PepsiCoによって買収されたSodaStreamのCEO Daniel Birnbaum氏は、$55万ドルを室内で植物(特に初期は大麻に特化)を育てることができる箱型デバイスを開発しているイスラエルのスタートアップ Seedoへ投資した。投資と同時にDaniel氏はSeedoの取締役員に就任した。

Seedoは小型の冷蔵庫のような形をしている。

Seedoは大麻やその他の植物の成長を分析、環境を最適化するためのアルゴリズムを搭載しており、無農薬農業市場向けプロダクトとして販売されている。

SodaStreamは自宅で簡単に炭酸水を作れる世界中で大人気のソーダメーカーの開発・販売を行うペプシの傘下企業。

原文:SodaStream CEO Invests In Cannabis Tech Startup Seedo