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イスラエル ヘルスケアスタートアップ資金調達情報・2019年3月下半期

イスラエルの生体医療企業OrthoSpaceが約2億2000万ドルで買収【nocamel】

肩に移植するインプラント機器を開発するイスラエルの企業である、OrthoSpaceがアメリカの医療機器会社のStrykerによって買収されたと発表した。その取引は全額現金で行われ、前払いで1億1000万ドルが支払われており、将来、さらに最大で1億1000万ドルの金額が支払われることになっている。

2009年にカイザリアで設立されたOrthoSpaceは、InSpaceと呼ばれる整形外科用の生物分解性があるバルーンシステムを開発しており、回旋筋腱板手術において患部を痛めることを最小限に止めることができるという。

InSpaceは、ヨーロッパの国々やイスラエル、ロシアや香港などの国と地域で市場を拡大しており、肩腱板損傷で苦しむ患者の為に使用され、肩の痛みを軽減し可動域を広げることに役立っている。アメリカでは現在、臨床治験の段階で未だに使用許可が認められていない。

「InSpaceがより多くの国でそれを必要としている患者に届けることができ、OrthoSpaceの力になることができて嬉しい。」と過去に投資をした人たちは述べており、OrthoSpaceのCEOであるItay Barnea氏は、「世界で20,000人以上の患者がInSpaceで救われており、OrthoSpaceは腱板損傷で苦しむ患者に対して新しい選択肢があることを主張したい。」と述べている。

原文:Israeli Biomed Company OrthoSpace Acquired In Deal Worth Up To $200M


TheranicaがシリーズBファンドで3500万ドルの資金調達【mobihealthnews】

生体医療テクノロジーで偏頭痛や他の流行病に効果がある、最先端電気薬学の開発を行うTheranicaは、ヘルスケア分野へ投資を行うイスラエルで最も大きなベンチャーキャピタルであるaMoonから3500万ドルの資金調達を行い、シリーズBファンドが終了したことを発表した。

Lightspeed Venture PartnersLionBirdCorundum Open InnovationTakoaなどの投資家がシリーズBの投資に参加した。

その会社が開発する遠隔で偏頭痛治療を行う神経調節デバイス、Nerivio Migra®はアメリカの食品医薬品局のFDAで現在検査が行われている。2018年10月、Theranicaはそのデバイスのピボタル治験を終了しており、その臨床治験は偏頭痛治療のデバイスとしてFDAの検査を通過するため、アメリカとイスラエルにある12のクリニックで約300人の偏頭痛に苦しむ患者に対して行われた。

同社は臨床試験の初期段階を終了しており、そのデバイスの統計的優位性や高い効果と安全性を示している。

原文:Israel-based Theranica raises $35M in series B funding


医療機器開発を行うLumenisが10億ドルでCVCに売却される取引が難航【Globes Israel’s Business Area】

レーザー療法などの医療デバイスを開発するLumenisがイギリスの企業投資ファンドである、CVCキャピタルパートナーズに約10億ドルで売却されると昨年の11月に各メディアで報道されたが、イスラエルのメディアのGlobesによれば、その取引は難航しているという。

現在Lumenisはイギリスの投資家企業であるXIOグループによって完全に所有されている。XIOグループは2015年にLumenisを5億2000万で証券取引所、当時の支配株主であったViola VenturesOfer Brothersから獲得している。

Lumenisの現CEOはTzipi Ozer-Armon氏で、3つの部門があり、エステ療法、眼科レーザー手術、そして他分野のレーザー手術における機器を開発している。最近の報告によると、Lumenisは4億の歳入を得ており、その商品は中国への市場拡大において大きな成功を収めており、徐々にあらゆる国に向けて市場を拡大している。

XIOグループへの売却の後に、CEOのOzer-Armon氏はXIOグループのような投資ファンドがイスラエルの企業へ投資をするとき、最低でも投資額の2倍の利益を獲得する前提で契約を結ぼうとするのだが、それが現実に起こると、契約を結ぶまでに時間がかかるとGlobesに語っている。

原文:Lumenis $1b sale to CVC still on hold