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イスラエルヘルスケアスタートアップ資金調達情報・2019年5月編

CardiacSenseが350万ドルの資金調達【Globes Israel’s Business Area】

カイザリアに拠点を置く医療機器の開発を行うCardiacSenseが350万ドルの資金調達を達成し、合計で850万ドルの資金を調達した。同社は心臓の不整脈を検出するスマートウォッチを開発している。

同社のデバイスは、既存のテストで最も一般的なものである心電図テストと同じくらいの正確さを誇っている。同社が開発した独自のアルゴリズムとセンサーを使った技術は、24時間、365日、人が動いている時でも血液量の変化を継続的にモニターすることを可能にする。

同社は、アメリカ食品医薬品局(FDA)の1つ目の治験とクリアしており、CEマーク獲得に向けての治験も受けている。加えて、アメリカ食品医薬品局の最終治験への準備も進めており、それはイスラエルにある3つの病院とアメリカにある1つの病院にいる患者100人以上を対象に行われる予定だ。その治験は、5月に開始される予定で6月に終了すると見込まれている。

同社のスマートウォッチに搭載されているもう1つの機能として、身体を傷つけるセンサーなどを使用せずに、手首に装着しながら継続的に血圧を測ることができる機能がある。同社はテル・アビブ ソラスキーメディカルセンター(Ichilov Hospital)で本機能の治験を行なっており、今年の9月にはアメリカ食品医薬品局の承認を獲得する為の手続きを開始する計画を立てている。

原文:CardiacSense raises $3.5m

https://youtu.be/uWNvqU-la7U

人工肉スタートアップのAleph FarmsがシリーズAファンドをクローズ【nocamels】

培養肉の開発を行うスタートアップ、Aleph Farmsが1200万ドルの資金調達を達成し、シリーズAの投資ラウンドを終了した。Singapore’s VisVires New Protein (VVNP)Cargill ProteinやMigrosグループのM-Industryなど食品産業に関わる企業から投資を得ている。

加えて、既存の投資家、またはベンチャーキャピタルではStrauss GroupPeregrine VenturesCPT CapitalJesselson investmentsNew Crop CapitalTechnion Investment Opportunity Fund が投資を行った。

今回獲得した資金は、同社が開発する培養肉の質を向上させる為の開発を加速させ、昨年開発した試作品を商品として売り出すことを目的とした開発の資金として利用される。

Meat-the-Futureが原点のスタートアップであるAleph Farmsは、2017年にイスラエルのフード・テックインキュベーターでthe Strauss Group のメンバーでもあるThe Kitchenと、テクニオン・イスラエル工科大学、Didier Toubia氏、スタートアップの最高科学責任者であるShulamit Levenberg氏によって設立された。

同社は牛の細胞を使用して培養肉を生産している。通常の食肉を生産し、それと変わらない味を提供する事実は同じだが、生産過程での抗生物質の使用を行わず、食中毒が発生する危険性を低下させる食肉を生産している。同社は昨年12月に世界で初めて人工的に生産された食肉を使ったステーキの試作品を発表した。

原文:Clean Meet Startup Aleph Farms Closes $12m Funding Round


Accelmed がEndoGastric SolutionsのシリーズIに投資【Globes Israel’s Business Area】

医療技術を開発する企業に投資を行うAccelmedが胃食道逆流症に対する治療法の開発を行うEndoGastric Solutionsに1500万ドルの投資を行った。同社が行った投資は、EndoGastric Solutionsが獲得した4500万ドルの一部で、それはシリーズI期間において獲得された投資額だ。

Accelmedは医療機器関連の企業に向けた投資を行い、それらの企業成長を牽引する投資家グループで、Uri Geiger氏とMori Arkin氏によって運営されている。

同社は、今回獲得した資金をEsophyX®とともに行われるTransoral Incisionless Fundoplication (TIF® 2.0)プロシージャに対して向上する市場の需要に応えるための商業化に当てられる。

Geiger氏によると、TIF 2.0は胃食道逆流症で苦しむ患者に対して、症状を管理する上で必要な治療をより効果的で耐久性があるものにするという。

成長する人体から取れる臨床データと増え続けている人体を害さずに行うことができる治療法の需要を元に、AccelmedはEndoGastric Solutionsが市場の大部分を独占できる可能性があると考えており、胃食道逆流症で苦しむ多くの患者を効果的に治療できると信じている。

原文:Accelmed in Endogastric Solution’s $45m round

https://vimeo.com/183406805

G Medical がNasdaqでの資金調達に乗り出す【Globes Israel’s Business Area】

イスラエルの企業で医療診断分野の課題解決に取り組むG Medical Innovations Holdings Ltd. がNasdaqにて株式公開を行う目論見書発表した。G Medicalは2017年5月よりオーストラリア証券取引所(ASX) に上場しており、アメリカでの店頭取引も行なっていたが、同社はアメリカ市場での事業展開を優位に進める為にNasdaqへの上場を決定した。

G Medicalは医療分野において、症状の経過観察などを管理する為の製品開発を行う。これまでに2つの製品を開発しており、1つ目はスマートフォンに結びついて作動する心臓診断デバイス、2つ目は病院にいる患者がベッドにいるのか、または病院の中で行動しているのかを管理することができるステッカーである。

オーストラリアにおける、同社の時価総額はオーストラリアドルで8400万ドルとなっている。昨年末頃には、同社の市場占有率がオーストラリアで獲得したIPOを元にした市場価値の2倍近くにまで上昇している。G Medicalはニューヨークの証券引受人と契約を結び、彼らは同社がNasdaq市場に上場し取引を行うことを可能にするよう援助を行う。

原文:Israeli diagnostics co G Medical set for Nasdaq offering