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早期のアルツハイマー診断を可能にする新しいMRI技術

*この記事はIsrael21c-Uncovering Israelの記事を日本語に翻訳して作成しています。

エルサレムのヒーブロー大学のAviv Mezer氏率いる研究チーム、脳組織の生物学的変化をMRIで記録する方法を発見した。彼らの発見はNature Communicationsに掲載された。

通常の老化も神経変性疾患もどちらも、脳に生物学的な「跡」を作り、脳組織の脂質とタンパク質の含有量を変化させる。既存のMRIスキャンは人間の脳の画像のみ提供するが、新しい技術は脳組織の生物学的解析(具体的には 脂質サンプルの分子組成と脳のリピドーム[細胞中の脂質]測定の予測)をも提供するという。

これは分子レベルで何が起こっているかを確認し、それに応じて治療を指示することができる。つまり、患者がより早期に正しい診断を受ける可能性を高くし、治療の開始をスピードアップし、生活の質を向上させることにつながる。Mezer氏は、新しいMRI技術が脳の老化についての重要な理解をもたらすと考えている。

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