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膵臓癌を完治させる可能性を秘めるPJ34

*この記事はISRAEL21c-Uncovering Israelの記事を日本語に翻訳して作成しています。

 

PJ34と名付けられた分子ががん細胞を自滅させる可能性があるとbiomedical journal Oncotargetに載ったイスラエルの研究が報告している。

 

Tel Aviv University’s Sackler Faculty of MedicineのCohen-Armon 氏のチームとCancer Research Center at Sheba Medical CenterのTalia Golan氏のチームの共同で行われた今研究では、

ヒトの膵臓癌をマウスに移植するxenograftsを用いて、14日間にわたってPJ34を投与した。その結果、マウスの腫瘍細胞は80〜90%減少しており、うち1匹は完全に腫瘍が消滅した。また副作用も見られず、マウスに体重減少や行動の変化はなかった。

 

加えて、印象的だったのはヒトの腫瘍細胞の複製は阻害され、正常の細胞は保たれていたことだった。

 

したがって、イスラエルの研究は、予後の悪い膵臓癌などの悪性腫瘍を治療するための新しい効果的な治療法を開発する大きな可能性を秘めている。また、進行期の乳がん、肺がん、脳がん、卵巣がんに対しても有効であることが証明されている。

 

PJ34は現在、FDAの規制に従って前臨床試験で試験されてから、大規模な動物試験が開始され、その後人間の臨床試験が開始される予定だ。

これとは別に昨年6月、ISRAEL21cは、BRCA変異を有する人々の膵臓癌に対する新薬レジメンの有効性を実証するGolan主導の多国籍研究を報告している。

 

*ISRAEL21c-Uncovering Israelの原文を読む。