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イスラエル ヘルスケアスタートアップ資金調達情報・2020年6月編

OurCrowdが新たに1億ドルの感染症ファンドを設立【Nocamels.com

イスラエル最大のクラウドファンディング投資プラットフォームOurCrowdは、感染症対策に特化したPandemic Innovation Fundを立ち上げた。ファンドサイズ1億ドルを予定しており、現在組成中。このファンドは、世界的なパンデミックやその他の緊急事態を端にする、医療、ビジネス、教育、社会のニーズに対応する緊急技術ソリューションへ向けての投資を行う。

Pandemic Innovation Fundは、予防と封じ込め(ワクチン、テスト、個人保護)、治療と治癒(治療、診断、リモートモニタリング、デジタルヘルス)、継続性と混乱の軽減(リモートワーキング、遠隔教育、ロボットプロセスの自動化、サイバーセキュリティ)などの領域に重点的に投資を行う。投資対象は新しいスタートアップに加え、OurCrowdの既存のポートフォリオにすでに含まれている関連会社中から選定していく。

原文:OurCrowd Launches $100M Pandemic Innovation Fund

 

がん治療のAlpha Tau Medicalが2600万ドルの資金調達【Nocamels.com

α線を利用した画期的な放射線癌治療を開発したAlpha Tau MedicalがシリーズBラウンドで2,600万ドルを調達した。今回のラウンドでは、Shavit CapitalMedison Ventures、OurCrowdなどの既存の投資家に加え、主にイスラエルと北米からの多数の個人投資家が参加した。

同社は、その画期的な癌治療であるAlpha DaRT(Dіffusіng Alpha-emіtters Radіatіon Therapy)の研究開発と商品化に向けて2016年に設立された。 2003年にテルアビブ大学のItzhak Kelson教授とYona Keisari教授によって最初に開発されたこの技術は、放射性物質が腫瘍内部で崩壊するときに放出される高精度のα線を利用し、周囲の健康な組織を温存しながら癌細胞を殺す。

原文:Israeli Cancer Therapy Firm Alpha Tau Medical Raises $26M

 

SK TelecomがNanoxへ2000万ドルの追加出資【Israel Defence

イスラエルの医療用画像技術会社Nanox Visionは、韓国のSK TelecomよりシリーズBで2,000万ドルの追加株式投資を受けることを発表した。SK TelecomはこれまでにもシリーズAで500万ドル出資している。また、両社は韓国とベトナムに2,500 Nanoxシステムを導入する共同コラボレーションも発表しました。

Nanoxは安価で小型のデジタルX線放射器Nanox.ArcとクラウドサービスNanox.Cloudで構成されるシステムを提供している。同社は、独自のデジタルX線源技術とソフトウェアソリューションを組み合わせることで、CTやMRIなどの既存の医療画像システムよりも大幅に低いコストで医療画像システムを構築し、X線とCT、マンモグラフィ、蛍光透視法、血管造影などのX線ベースの画像診断法をより多くの人のアクセスを可能にし、病状の早期検出の促進を目指す。

原文:Israel’s Nanox Wins Additional $20 Million in Funding from SK Telecom

 

イスラエルのバイタルモニタリング企業Binah.aiが1350万ドルの資金調達【Globes-Israel Business Arena

ビデオベースのウェルネスモニタリングツールを開発しているAI企業のBinah.aiは、リード投資家のMaverick Ventures Israelに加え、Esplanade Ventures, Sompo International, GiTV, iAngelsよりシリーズBで1350万ドルの資金調達をした。今回の調達資金は、同社のバイタルサインモニタリングソリューションに対するグローバル市場のニーズへの供給を拡大し、販売とマーケティングの強化を行う。

2016年に設立されたBinah.aiの技術は、信号処理とAIテクノロジーを独自の数学フレームワークと組み合わせることで、スマートフォンのカメラで簡単に医療危機レベルの精度でバイタルサイン測定値を抽出ができる。

原文:Israeli health monitoring co Binah.ai raises $13.5m

 

放射線学AIスタートアップAgamonが300万ドルの資金調達Nocamels.com

イスラエルのヘルスケアスタートアップAgamonは、英国の投資会社MMC Venturesがリードするシードラウンドで300万ドルを調達した。本ラウンドにはInHealth VenturesSeedcampBayer G4Aも参加したと発表された。

CEOのMichal MeiriとCTOのOmri Sivanによって2018年に設立されたAgamonのAIソフトウェアは、病院のコンピューターをトレーニングして、長年の障壁であった医師の独自の言語を「読む」ことを可能にする。自然言語処理(NLP)を使用して患者の記録のテキストを理解し、システムはテキストの要約を構造化データベース形式に集積していく。

テルアビブを拠点とし、米国と英国のグローバルな事業と顧客を擁する同社は、フィラデルフィアに本拠を置くJefferson Health System、デトロイトのHenry Ford Health Systemなどの病院とすでに提携している。

原文:AI Radiology Startup Agamon Raises $3M To Transform Clinical Text Into Data