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PfizerとAstraZenecaがイスラエルにイノベーションラボ設立

イスラエルでは、ネタニヤフ首相が米製薬大手Pfizerと独BioNTechが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを国内の1人目としてみずからが接種する様子をテレビで中継し、国民に接種を受けるよう促したり、イスラエル保健省が新たに米moderna社の新型コロナウイルスワクチンの使用を許可したと発表するなどして、世界で最も接種スピードが速い国の一つとなっている。現在までに、全人口930万人のうち約15%がおよそ2週間のうちに接種を済ませている。

そんなワクチン開発において重要な役割を果たしているPfizerとAstraZenecaを含む4社(他はMerckTeva)が、the Israel Innovation Authority (以下、IIA)とthe National Digital Ministryによるデジタルヘルスとコンピューテーショナル生物学を研究するイノベーションラボ設立のために選抜された。

IIAの発表によると、4社はIsrael Biotech Fundアマゾンウェブサービス(AWS)と共に、アーリーステージの起業家やスタートアップがヘルスケア業界の課題に適切に挑戦できるよう支援していく。本ラボグループは2021年にテルアビブ郊外のRehovot Science Parkにオープンする予定で、990万ドルの政府予算とパートナーからの追加資金が投入されている。また、彼らには5年間の運営フランチャイズ権が与えられ、ラボに採択されたスタートアップに対し、合計95万ドル予算の85%分を資金提供していく。

新型コロナウイルスのワクチンの急速な開発は、Pfizerやmodernaなどの大手製薬会社の人工知能(AI)による開発が部分的に起因しており、この分野は今後数年間でさらに重要になると予想されており、ラボで注力していく領域と見られる。

[Nocamels-Israeli Innovation Newsの原文を読む。]