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Googleのライフサイエンス部門・Verily Life SciencesがイスラエルにR&Dセンターを開設

Googleの親会社であるAlphabet Inc.のライフサイエンス特化の研究機関・Verily Life SciencesがR&Dセンターをイスラエルに設立した。ヘルスケア領域、病気の予防・検出、患者マネジメントに活用するAIを含めたテクノロジーの研究開発を行う同社は、以前はGoogle Life SciencesというGoogleのユニットだったが、Alphabetの独立した子会社となっている。

これまでVerily社は、すでに市場に出回っている臨床研究管理デジタルプラットフォームを開発しており、こちらは現在Covid-19の研究にも使用されている。また、慢性疾患の管理システム、震えのある人のための特殊なスプーンや血液中の糖分濃度を診断できるコンタクトレンズなども研究開発してきた。現在Verily社は、デジタルデータ分析、病理学向けAI、健康保険審査におけるリスク管理などのプロジェクトを研究開発を進めている。半年前、Verily社は開発した製品の一部を商業化するために7億ドルを調達を行った。

イスラエルセンターの責任者は、ハイファにあるTechnion – Israel Institute of Technologyのコンピュータサイエンスの教授としてGoogle Healthに勤務していたEhud Rivlin教授が務める。今回のセンター設立に至った経緯には、Google HealthとエルサレムのSha’arei Zedek Medical Centerとの間での、大腸内視鏡検査分野での研究が成功を収めたことが背景にある。新たなR&Dセンターは、テルアビブとハイファにあるGoogle社の開発センター内に設置される予定である。