Slush
さて来週11/30, 12/1に迫ったSlush。トレーラーを見て少し雰囲気を先取りましょう。
かっこいいですね!筆者もイリノイのド田舎からオヘア空港へ向かう電車でこの記事を書いているのですがわくわくが止まりません。
ということで、今年のSlushのスピーカーまとめ後編では貧困問題、ビットコイン、ヘルスケア、AI、教育分野のスタートアップを見ていきましょう。
参照元:
https://www.crunchbase.com/#/home/index
(数値は2016/11/25現在)
Samasource
Speaker: Leila Janah (Founder & CEO)
2008年設立。合計$1.51Mの補助金を獲得。資金調達というよりは補助金を受けているようです。
Samasourceは独自のMicroworkモデルを通じてエンタープライズデジタルサービスを提供。
Leila Janah氏はAmerica’s Moment: Creating Opportunity in the Connected Ageの共著者であり、Samesourceの他にLXMIのfounder。二社ともにFast Companyの近年最も革新的な企業リストに名前が挙がっており、世界の貧困を終わらせるための共通の社会的使命を共有しています。
Blockchain
Speaker: Nicolas Cary (Co-founder)
2011年設立。シリーズAの1ラウンドで$30Mの資金調達。
Blockchainはbitcoinを安全、簡単に世界中で使用できるウェブベースのBtoB, BtoCのbitcoinプラットフォーム。本社はルクセンブルグにある。
Nicolas Cary氏はシリアル起業家でまた過去10年間にスタートアップを育てる前に、インドの農村で英語を教え、貧困削減アセスメントを実施していたという経歴の持ち主。(他の共同創業者のPeter SmithとBen Reevesの経歴もおもしろいです。)彼はPipelineDealsの創業パートナーであり、製品開発と管理に専念していました。 2013年には、Blockchainを共同設立しました。彼はまた、共同設立した若手のアクセラレータであるYBUSA.orgの会長を務めています。
HeathLoop
Speaker: Hordan Shlain (Founder)
2009年設立。3ラウンドで4社から$15.39Mの資金調達。
HealthLoopは回復期間中の患者をモニタリングし通信することを可能にするSaaS(Software as a Servie)ベースの医療プラットフォーム。
Hordan Shlain氏は医師、起業家、医療システム設計者、作家という多彩な経歴の持ち主。
Iris AI
Speaker: Anita Scholl Brede (Co-founder & CEO) & Maria Ritola (Co-founder)
2015年設立。エンジェル投資家より1ラウンドで$421.64k資金調達。
Irisは、AI Science Assistantで、公開された研究で新しい機会を模索する際に、研究開発の生産性を向上させる。
Anita Scholl Brede氏は過去10年間、シリコンバレーでeラーニングツールを開発し、赤ちゃんのための演劇を行い、熱交換器のネットワーク最適化を通じてプロセス産業のエネルギー消費を削減し、30人の(主に中年男性の)エンジニアに彼らの同僚の前でABBAに踊り、ケニアでの太陽光発電事業の創出を促進し、いくつかの新興企業の中心にあり、起業家会議を組織し、採用業界を混乱させるようにしてきた。とプロフィールにはなかなかファンキーなことが書かれてあり、どんな話をしてくれるのか楽しみです。
Lightneer
Speaker: Lauri Järvilehto (Co-founder & CEO)
2015年設立。3ラウンドで$4.04Mの資金調達。
Lightneerは次世代の学習ゲームを創造するための教育系オンラインスタジオ。
Lauri Järvilehto氏は世界中の人々に質の高い学習をもたらし、フィンランドの教育の包括性をグローバルに拡大することを目指している。先日Facebookでもバズっていたフィンランド教育の動画。フィンランドで行うからには教育は外せないテーマかと思います。
おまけ
Slushにスピーカーとして来られるのは起業家だけではありません。その一例を紹介します。
Pekka Himanen (哲学者)
Pekka Himanenは情報化時代における世界的に有名な哲学者の一人であり、著書の”The Hacker Ethic and the Spirit of the Information Age“はアメリカからアジアまで20以上の言語に翻訳されている。
先日のアメリカ大統領選挙において、ほとんどのシリコンバレー関係者はクリントサイドにいたが、唯一終始トランプサイドに立っていおり先見の明のあるPeter Thielも哲学でのバチェラーを持っています。今後、哲学とテクノロジーがどのように関わっていくのか楽しみですね。
Slushのスピーカーまとめいかがでしたでしょうか。なんとなくSlushの雰囲気をつかんでいただけたら幸いです。
フィンランドにお越しになる方は現地にてお会いしましょう!