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新生児対象の自閉症スクリーニング技術を開発

*本記事はISRAEL21c-Uncovering Israelによって作成されたものを日本語に翻訳しています。

Raphael Rembrand氏(イスラエルのスタートアップであるSensPDの創始者兼CTO)は、毎年約300万人の子どもが診断される自閉症について、新生児をスクリーニングするための簡単でそれに伴う他のリスクがない方法を実現させている。

「今年は新生児45人ごとに一人は後に自閉症と診断されるでしょう。問題は、診断が遅すぎ、またそれが行動観察に基づいていることです。SensPDはこの現状を変えようとしている。」と彼は言う。

SensPDの自閉症診断では、耳音響放射(OAE)を測定することによって新生児の聴力をテストするために保育園や幼児診療所で使われているのと同じ方法を採用している。特に、新生児の感覚知覚の全体的な指標としてOAE測定を使用していることが真新しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自閉症スペクトラム患者全体の主要な特徴の一つは、感覚に負荷が掛かり過ぎていることである。すなわち、彼らは知覚情報を精査して統合する能力が欠けているのである。

自閉症のもう一つの大きな特徴は、社会的障害である。感覚知覚に問題があるとジェスチャーやアイコンタクトができないので社会的障害にもつながる。したがって、これら2つは密接に関連している。

その感覚知覚を測定するために、新生児に様々な刺激を加えながら聴力検査を行うわけである。結果はクラウドにある中央データベースで分析され、数分以内に検査を受けた人たちに送られる。正常な応答から逸脱している場合は、知覚情報の処理に障害があるとして フラグが立てられる。

そして、その検査は出生からほんの数時間後から行うことができるが、内耳の構造が発達するのは妊娠第3期なので、いつか出生前に自閉症スペクトラムのスクリーニングを行うことができる日が来るかもしれない。

 

Rembrand氏は「2歳以前に策を施すと90%以上の確率で社会に適合するため能力が育つ。」と言い、SensPDのスクリーニング技術によって「感覚認知障害を持つすべての人々が世界を理解できるように」なることを望んでいる。

*ISRAEL21c-Uncovering Israelの原文を読む