News

ターゲットキャリアを用いて糖分摂取量40%カットを目指すDouxMatok

 

*本記事はGlobesによって作成されたものを日本語に翻訳しています。

フードテックスタートアップのDouxMatokがイスラエル最大手のVC Pitango Venture Capitalから$8.1Mを資金調達した。

最近、Pitangoから$8.1Mを資金調達したDouxMatokの技術は、栄養を体内に届ける媒介体(キャリア)に糖分や塩分を結合させることで、甘みやしょっぱみのクラスタを作り出す。このクラスタは通常よりもしっかりと長く、味覚のレセプターに止まることができる。つまり、それらが含まれた香味料を摂取すると効率的に味覚のレセプターに働きかけることで、味を損なうことなしに、摂取する砂糖や塩分を減らすことが可能になる。父親と共同創業者となるEran Baniel氏は50年前のイスラエルで砂糖が不足していた頃を基にし、糖度を上げるというアイディアが浮かんだそうで、40年以上経った今ベンチャー企業として開花することになった。

 

PitangoのジェネラルパートナーのIttai Harel氏は「DouxMatokの方法は人間の味覚のメカニズムを用いることで砂糖を体内に吸収させることで、味をそのままに40%もの糖分をカット出来る点で画期的です。技術的な面で見ても、同社の化学的メカニズムは製薬業界で使用されるような効能の伝達メカニズムと同じくらい複雑で高度です。それにより、多くの糖尿病やその他の健康問題を解決することが出来るでしょう。」と述べる。

人工甘味料は既に競争性が高い市場であるが、既存の技術では消費者の「味」と「食感」両者を保存出来るものがなく、その点で優位だそう。ビジネスモデルの初めの段階でのアプローチとしては、他の食品企業と提携してDouxMatokの技術を利用した食品を開発し、ゆくゆくは自社の食品プロダクトを開発していく。また、今後は砂糖だけでなく、塩、バニラなどのフレーバーの開発に進むそう。

Pitangoも注目するフードテックの動きも追っていきたい。

 

[Globesの原文を読む。]