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Clalit Health Serviceが遠隔診断スタートアップTytoCareと提携することを発表

*本記事はNoCamels – Israeli Innovation Newsによって作成されたものを日本語に翻訳しています。

以前より本サイトで紹介させていただいている遠隔診断ができるデバイスとシステムを開発しているスタートアップ TytoCareがイスラエルのヘルスケアプロバイダーClalit Health Serviceと提携することを発表。

まず、Clalit Health Serviceとは何なのだろうか。こちらはイスラエルの医療制度に深く関わってくる事項で、イスラエルにはHealth maintenance organizationsと呼ばれる、大きく分けて以下の4つのヘルスケアプロバイダー(日本で言う医療法人のようなもの)がある。

・ Clalit Health Services

・ Leumit Advanced Personal Healthcare

・ Meuhedet Health Services

・ Maccabi Healthcare Services

それぞれで保険の内容や傘下の病院がカバーしている地域、提供される医療サービスなどが異なり、イスラエル市民はどれは1つに加入しなくてはならない。基本的にイスラエルの医療制度は社会化、つまり政府が運営しており、これら4つのグループは政府より委託された民営団体という形を取っている。

その中でも1911年に創立された最も古いClalit Health Servicesは最大手でイスラエル人口の54%である380万人が加入している。ちなみに私の現地保険もClaitのものである。

遠隔医療診断機器の本格的な参入の結果はいかに

協定を組んだ両企業によると、Clalitに加入している患者はTytoCareの家庭用コンパクトデバイスを使用可能になる。診察室にいなくても、自宅で体温測定、耳、喉、肺や心臓の簡単な検査やモニタリングができ、アプリを通じてそのデータを遠隔の担当の医師へ送信することができる。この協定により、Clalitは世界で初めて正式にTytoCareを医療サービスの一部として採用するヘルスケアプロバイダーとなる。

Clalitのジャネラルマネージャー Noaz Bar Nir氏は覚書にこう付け加える、「TytoCareのオンラインサービスにより不必要な病院の訪問を劇的に減らすことができる」。

試験はすでにClalitの任意の加入者対象に行われており、デバイスは一般クライアントにも2018年6月から使用が開始される予定だ。

[NoCamels – Israeli Innovation Newsの原文を読む。]