*この記事は Nocamels.com の記事を日本語に翻訳して作成しています。
従来のがん治療は手術、放射線療法や化学療法で、時間はかかり骨の折れる行程であったが、より低侵襲で同等の効果がある治療法を研究者たちは開発しようとしている。
そんな中、2006年にCaesareaを拠点に設立されたIceCure Medicalは、長年医療で用いられている病変組織を凍結して破壊する治療法である冷凍アブレーションを応用し、がんを凍結させうる技術を開発した。
↑仕組み:局所麻酔後、医師が超音波画像ガイド下で針を刺しそこから液体窒素を注入する。それにより、周囲の正常組織に影響を与えず、がんを凍結させる。すべての行程は15分ほどで終わり、視覚的にも痛々しくなく、患者の日常生活に影響を与えないほど侵襲性も低い。
IceCureが言うには、この技術はゴルフボール大のがんにも使え、また、がん細胞を直接攻撃するだけでなく、冷凍アブレーションによって免疫細胞が刺激され、凍結部位を攻撃するというのだ。
もともと良性、悪性の乳腫の治療に焦点を当てていたが、腎臓がん、肺がん、肝がん、骨肉腫、そして前立腺がんにまで適応を拡大しようとしている。
凍結アブレーション技術自体は20年以上前から知られていたもので、IceCureが開発したものではない。しかし、IceCureが開発したものは、他社が開発したものに比べ、最低温度に達する速度が4倍速く、安定して凍結させられる温度を維持できる時間が40倍もある。
その技術であるIceSense3は、香港、シンガポール、タイやメキシコを含むさまざまな地域の基準に通り、またFDAとCE承認も受けた。
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