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イスラエル ヘルスケアスタートアップ資金調達情報・2019年12月編

2019年、イスラエルのデジタルヘルス分野が記録的な数字を残す【CTEC by CALCALIST】

テルアビブに本拠を置く非営利組織であるStart-Up Nation Central(SNC)が提供するデータによると、イスラエルのデジタルヘルススタートアップ業界は、2019年に69件の取引で6億6,200万ドルを調達した。 本データは年末までに変更される可能性があるが、現在の数値は調達資金総額が前年比で32%増加したことを表している。

デジタルヘルスは、ヘルスケア業界がより個別化されたアプローチをとるようになり、AppleGoogle などが21億ドルでFitBitを買収するなど、関連業界に進出しているため、世界的に継続的な繁栄がみれるセクターだ。 イスラエルでは、政府は2018年初頭に現地のデジタル医療産業に対し数億ドルを支援することを誓約しました。イスラエルという国はとてもユニークで、全イスラエル国民は、サービスプロバイダーと健康保険会社の両方として機能する国の4つの健康維持組織のどれかに加入することが法律で義務付けられている。そのため、この国には、約30年にわたる医療システムデータが蓄積されており、その98%がデジタル化されている。

データは、投資の24%が意思決定支援サブセクター、23.2%が遠隔モニタリング、19.7%が診断、13.8%がデジタル治療、13.2%が臨床ワークフロー、6%が患者の関与に費やされたことを示した。 イスラエルスタートアップでメディカル分野を代償するHealthy.io Ltd.Viz.ai Inc.EarlySense Ltd.Theranica Ltd.DayTwo Ltd.の5社はそれぞれ1回のラウンドで3,000万ドル以上を調達した。

原文: 2019 Record Year for Digital Health in Israel, Data Shows


HealthymiseとBeyond Verbalが共同設立したVocalis Health が900万ドルを調達【nocamels】

イスラエルのスタートアップである、Healthymizeは、スマートデバイスを駆使して、声に影響を与える病気の患者をモニターするデバイスを開発する医療技術会社で、 Beyond Verbalは、音声対応AIを開発し、パーソナライズされた健康スクリーニングと感情監視用の音声バイオマーカーを開発しているスタートアップだ。

音声分析を通じて健康管理することに焦点を置くVocalis Healthは、HealthymizeとBeyond Verbalの統合によって設立され、900万ドルの資金調達ラウンドをクローズした。Marius Nacht博士が共同設立したベンチャーキャピタルファンドであるaMoonが同ラウンドをリードした。

「Beyond VerbalとHealthymizeの合併は、イスラエル市場におけるこれから成長が期待されるスタートアップの先駆けとなります」と、aMoonのマネージングディレクターであるRoy Wiesner氏は述べた。 「私たちは、力を組み合わせる機会を実現することで、共同データセット、パイプラインの活用などを駆使して、声のバイオメーカー分野でリーダーを生み出します」

原文: Israeli Voice Tech Startups Healthymise, Beyond Verbal Merge, Rise $9M

<Voalis Health社のソリューション>


Peregrine Venturesがメドテック・スタートアップ向けファンドから1億1500万ドルを調達【nocamels】

イスラエルの大手ハイテクベンチャーキャピタルファンドであるPeregrine Venturesは、自身の4番目のファンドであるPeregrine 4の為に1億1500万ドルを調達し、あらゆる成長段階における医療テクノロジーを専門とするスタートアップへの投資に焦点を当てたファンド設立したことをと発表した。

2001年に設立されたPeregrine Venturesは、2億ドル以上を管理下に起き、Peregrine1、2、3からのポートフォリオ企業への共同投資、フォロー投資、および後期投資の為に2億ドルを持っている。同社のポートフォリオ企業として、軟骨再生の分野で技術開発を行うCartiHeal、慢性心不全患者のモニタリング技術を開発した企業であるCordio Medical、および介入治療用のハイブリッドカテーテル技術を開発するEximo Medicalなどが挙げられる。

同社は、Israel Innovation Authority(IIA)と協力して、医療分野で活動するスタートアップ向けのインキュベーターを運営している。同社のパートナーにはイスラエル、米国、ヨーロッパ、オーストラリアの大手機関投資家やプライベートエクイティ投資家が含まれている。

原文: Peregrine Ventures Rises $115M For 4th Fund Focused On MedTech Startups


がん治療分野に焦点を置くMetabomedが1,250万ドルを調達【Globes Israel’s Business Area】

イスラエルのがん代謝、および製薬スタートアップ のMetabomedは、Yonjin Ventureがリードした1,250万ドルの資金調達ラウンドを完了し、既存のすべての投資家であるM VenturesPfizer VenturesPontifax Venture FundBoehringer Ingelheim Venture FundArkin Bio Venturesが同ラウンドに参加しました。 今回の資金調達で、現在までに同社が調達した金額は3000万ドルになります。

同社は、酢酸代謝に依存するがんにおけるAcetylCoA Short chain Synthase 2酵素(ACSS2)の阻害を対象とするプログラムを臨床の候補とすることを発表した。

このラウンドにおける調達額は、2020年末までに同社のACSS2を対象とした 臨床候補プログラムがINDから承認されるために使われる。

原文: Targeted cancer therapy co Metabomed raises $12.5m

<Metabomed社がとるアプローチ>


イスラエルが初めて国が支援する医療大麻スタートアップインキュベーターを獲得【HAARETZ】

Israel Innovation Authority(IIA)は、イスラエルの北部および南部の周辺地域に3つの新しいハイテクインキュベーターを設置することを発表した。そのうちの1つは、医療大麻に焦点を置くスタートアップ専用の世界初の国家が支援インキュベーターと言われている。

ネゲブの町イェルハムにあるCanNegevセンターは、インキュベーター運営開始の最初の5年間、医療大麻において画期的な技術を備えたスタートアップ6社を毎年受け入れる。

当局は、インキュベーターの運営、居住スタートアップ企業の支援、および今後5年間の追加投資に4320万ドルを投資する予定であると述べた。他の2つのインキュベーターはI 4Valleyで、ガリラヤの町カーミエルにあり、AIや他の次世代技術を使用した完全自動化工場向けのいわゆるインダストリー4.0のテクノロジーに焦点を当てている。

原文: Israel to Get First State-sponsored Medical Marijuana Startup Incubator