個人的に、ここ最近で一番衝撃を受けたスタートアップ Griiipです。
なんとレーシングカーを作ってます。
Griiip
2015年10月にイスラエルにて創業。ファンディングについては不明、現在シリーズA。
まだ、CrunchBaseにデータがなかったので数字的な話はできませんが、Co-founder & CEOのTamir Plachinskyさんに少しお話を伺えたのでまとめさせていただきます。
レーシングカーを作り始めたのは八年前から(おそらく登記したのが2015年かと)。ミッションは『Our mission is to bring motorsport back to the people.』いつの間にか、車自体の価格も高騰しモータースポーツが一般の人に手が届くものではなくなってしまった存在に。それを解決しようとして生まれたのがGriiipです。十分なスペックを兼ね備えながら、安全性そして安価性を実現するとのこと。まだ、価格は公表されていないので今後どうなるのか動向が気になる。
従来のレーシングカーより安価に製造することが可能なので、新たなテクノロジーを本来のF1カーなどへ応用していくための試験車として提供することもあるそう。
ざっとスペックをまとめると(車に興味のない方はスルーしてください。)
チューブラー4130クロム – モリ鋼鉄スペースフレーム
サスペンション
エアフォイル部から作られたダブルウィッシュボーン、プッシュロッド駆動のコイルオーバーダンパー、アンチロールバー
エンジンとトランスミッション
Griiip©吸排気システムを備えた1000ccスーパースポーツバイクエンジン。 6速シーケンシャルギアボックス
ドライブトレイン
F1 1000で初めて制限されたスリップ差へのDriveshaftシステム。チェーンなし、メンテナンスフリー、高性能
ホイール
軽量アルミ製シングルナット・リム、13X8フロント、13X10リア
ブレーキ
ダブルサーキット、直径256mmの通気ディスクに作用する2ポットキャリパー
燃料
22リットルFT3 FIA燃料タンク
本社はイスラエル・テルアビブの郊外にあるそうですが、現在は工場がイタリアにあり製造をそこで行っているそうなのでレーシングカー実物を見ることはできませんでした。イスラエルの技術とイタリアでのモータースポーツへの情熱によってGriiipのレーシングカーは生み出されているようです。さすがにF1カーとまではいかないですが、完全にレーシングカーですね。
最後に「なぜレーシングカーを作ろうと思ったんですか?」とTamir氏に尋ねたところ、「僕が人生でしなかったら後悔することってなんだろうって自分に問うてみたら、それがレーシングカーを作るってことだったんだよ。車みんな好きだろ?」という至極シンプルな答えが返ってきました。
車好きの筆者からしたらかなり胸熱なスタートアップでした。普通、車会社入ったらいいのにって思ってしまいますが、いや自分で作ってやろうとするところがイスラエル人が起業家気質が強いと言われる所以なのかもしれません。
(参照元:https://finder.startupnationcentral.org/c/griiip )