AI

イスラエルの医療系AIスタートアップまとめ

IT企業の巨人達がAIファーストを掲げるようになり時代の技術的傾向と同じように、ヘルスケア領域でもAIを事業に取り入れる企業が増えてきた。ということで今回は、ヘルスケア領域でのイスラエルAIスタートアップをまとめていこう。

とはいえども、AIは現在普遍的な技術も言え、どこまでがAIスタートアップかという判断は難しいので、あくまで医療に関する技術というよりもその領域への技術の応用をサポートする企業をピックアップした。

(参照元:https://www.vccafe.com/2017/09/11/israels-machine-intelligence-startup-landscape-2017/

 

イスラエルAIスタートアップ5選

Neura

https://www.theneura.com/

2013年設立、拠点はHerzliya , Israel 。4ラウンドで計$13.02Mの資金調達。直近では2016年1月にシリーズAで$11M資金調達。

B2B向けAIプラットフォーム。ユーザーによってアプリケーションをパーソナライズすることに特化しており、ユーザーの日常の反応や生活習慣やライフスタイルを学習し、ユーザーが一番好む時間帯やニーズを提案する。人に焦点を当てているのが特徴。
現在の顧客は医療系モバイルサービスのスタートアップが多い。例えば、後述するvaicaは処方された通りに薬を服用できるように自動的にアラートしてくれるデバイスを製作している。また、Hello Heartは血圧や心拍数をトラックしてコーチングを受けたりすることができる。
これらのシステム構築にNeuraのAIが活躍しており、医療系の企業におけるAIシステムの導入に親和性が高いようである。

詳しい動画はこちら→ https://youtu.be/fmVlxa_fXQA

 

Vaica

http://www.vaica.com/

2007年設立、拠点はTel Aviv , Israel 。シリーズA。ファンディングの情報は無し。

Vaicaは、医薬品の順守と遠隔医療のインフラストラクチャソリューションを開発し、販売しているスタートアップ。 経口ピルや注射剤、冷蔵薬など、幅広い種類の薬剤送達用スマート薬物ディスペンサーを開発提供している。
クラウドベースの患者管理および監視サービスは、内蔵GSMユニットを介してディスペンサーに接続し、介護プロバイダーがサービスを管理、監視、および管理できるようにしている。各ディスペンサーは、モニターの大規模なアレイからバイタルサインの読み取り値を収集しアップロードすることができ、介護者に遠隔患者のテレヘルスサービスの展開と管理のための包括的なITプラットフォームを提供。 この際、前述のNeuraのAIプラットフォームを使用している。先日新製品のディスペンサーを発表した。

詳しい動画はこちら→ https://youtu.be/lUqJpuKe4vQ

 

Crosswise

https://www.crosswise.com/

2013年設立、拠点はTel Aviv, Israel 。2ラウンドで計$5Mの資金調達。2016年4月にオラクルに買収された。

Crosswiseは、ユーザーのデバイスがどこで使用されているかを可視化した最も信頼性のマップを、広告業者、メーカー、出版社などに提供している。 Crosswiseは、データサイエンス、ビッグデータと機械学習を組み合わせることで、消費者が使用するPC、電話、タブレット、デジタルテレビ、その他の接続デバイスを特定しマッピングすることを実現した。これらのデータは各デバイスに対するターゲティング広告、コンテンツパーソナライゼーション、および引用や分析のために活用される場合、現段階では未開拓のビジネスポテンシャルの巨大な源泉となりうるかもしれない。

遠隔医療の現場でもこのレベルでの監視が行われる可能性が大いにあると思われ選出させていただいた。

 

ここからは続けて、B向けのAIによるビジネスソリューションを提供しているスタートアップ二社。

Parallel Machines

https://www.parallelmachines.com/

重要なイベントやデータの予測と検出を可能にするアプリケーションまたはサービス。分散データ、計算資産、相互接続されたMLおよびDLアプリケーションと、包括的な管理機能およびビジネスインターフェイスを結合する新しいインテリジェンス管理パラダイム、「Intelligence Overlay Network」(ION)を作成。PMを使用することで、オペレーションは複雑なIONの生産を容易に管理することができる。ヒューマンインタラクションやビジネスコンテキストのために設計された包括的な管理機能により、エッジ/クラウドとオープンソースツールにまたがることができる。

 

SparkBeyond

http://www.sparkbeyond.com/

2013年設立、拠点はNatanya, Israel。その他にもロンドン、シンガポール、NYCにも拠点がある。資金関係の情報は不明。

SparkBeyondはAI機能を備えたリサーチエンジンを構築し、データの意味を理解してデータの複雑なパターンを見つけることができる。データサイエンスと人工知能を活用した機械学習技術を備えたプラットフォームは、財務、製造、ライフサイエンス、エネルギー、eコマース、インターネット、ヘルスケアなどさまざまな業界の企業に導入されている。

データセットに対して仮説的な結果を手動でテストする代わりに、測定可能なビジネス目標を念頭に置いて最適な予測モデルを構築するために、膨大な量のデータをスキャンし、定式化、方程式、感情、場所の範囲で選別する。データが変化すると、モデルは適応機械学習アルゴリズムを使用して適応する。

 

番外編

医療に全く関係ないですが、面白いと思った物を一つピックアップ

Codota

https://www.codota.com/

2013年設立、拠点はTel Aviv, Israel 。3ラウンドで計$2.55Mの資金調達。直近では2017年6月にシードラウンドで$2M資金調達。

Codotaは機械学習によってインターネット上のStack Overflowなどのサイトからコーディングを学習する。IDE上で動作し、エンジニアが書いているコーディングの前後関係を理解し、最適なコーディングやAPI候補をサジェストするペアプログラミングの役割を果たしてくれるAIソフトウェア。

自分でコーディングする時にあったらいいなと思うと同時になんか怖いなと思い選出しました。