2016年のWHOの統計によると、現在、約20億人の成人と4億人の児童が肥満もしくは体重過多であると考えられ、脂質過多は世界的な流行になっていて、関連疾患は重要性を増している。
それと同時に、様々な体重減少のための製品(シェイクやピル、厳しいフィットネスなど)がここ数十年で急増している。アメリカだけでも、2014年までにダイエット産業は600億円以上の市場価値になったが、約9割のダイエットが、維持継続が困難だと考えられ、すぐに諦められてしまうため失敗に終わるものだ。
つまり本当の意味での長期的な体重減少の近道などは存在しないのだ。しかし、健康的な食生活や適度な運動、睡眠などのすべての重要な要素にプラスして、人々を正しいダイエットへと導くいくつもの製品が存在するのだ。
そのようなダイエットに関する製品を専門に扱うイスラエルのスタートアップを4つここでは紹介する。
エルサレムを拠点とするこのスタートアップは文字通り“脂肪細胞を溶かす”注射を開発した。
この治療法は大幅な生活習慣の改善の重要性に取って代われるほどではないが、健康的な食事運動療法と併用するとより効果的だという。
この会社が開発したアプリは、いつ何を食べるべきかを正確に推奨してくれる。つまり、あなたが冷蔵庫の前、もしくはレストランで何を食べるべきか迷うことはもうなくなるかもしれない。
2011年にYaron Hadad氏とJonathan Lipnick氏によって設立されたこの会社は2017年にデジタル医療の分野でIsrael Innovation Authority’s Biomed Startup of the yearを受賞した。
その1年前には世界で最も大きい医療機器メーカーの1つMedtronicと提携して、糖尿病患者に、食事の提案、栄養情報、食物摂取がどれだけグルコース濃度に影響を与えるかを個別に画像として情報提供することを発表した。
3.Day Two
栄養摂取の個別化に特化したこのスタートアップによると、他の人では健康的なものが自分にとっては健康的ではないかもしれないという。
個々人の測定基準と腸内細菌叢を研究することによって、Day Twoは個人の細菌から考察し、減量につなげていく。
2015年に、Weizmann Institute of Science出身の免疫学者Eran Elinav氏とコンピュータ科学者Eran Segal氏によって、5年に及ぶ腸内細菌の研究を土台にDay Twoは設立された。
最近では、血糖値を正常化し、一回500ドルで効果的な減量をサポートする個別化栄養アプリを提供している。
イスラエルスタートアップであるMakeMyPlateは、数千に及ぶ健康的なメニューを提案する視覚的な食事計画を通して、減量をサポートする。
同社は、排他的なレシピ、食品の種類、栄養ガイドラインに則ったバランス的な食事のオプションを備えたアプリを開発し、使用者に減量結果を最大限に引き出そうとしている。
CEOおよび共同設立者のAlin Cooperman氏が率いるMakeMyPlateは、栄養関連の質問に対する視覚的に魅力的な回答を提供するオンラインガイドも提供しているのだ。