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ユダヤ教三大祭りの一つ「仮庵の祭り」を体験してきた

10月5日、三度目のイスラエル上陸初日、友人宅へ向かうため空港から電車に乗ろうとしたのだが、どうも今日は営業していないらしい。渋々タクシーに乗りこみTel Avivの市街地へと向かった。(空港からのタクシーに乗る際は、建物内で「タクシー?」とか声をかけて来る人は全員無視して、出口左側にあるAuthorised Taxiに乗ってください。出ないと百パーセントぼったくられます。ちゃんとしたのに乗ると市街地までおよそ150ILS=5000円弱です。)

友人宅に到着し、お腹が減っていたので街に繰り出すとどこも開いていない!市場もレストランも見事にすべて閉まっているのです。

調べてみると、毎年9月末から10月上旬頃に行われるユダヤ教の祭りであるSukkot(仮庵の祭り)の初日だったのです。

仮庵の祭りとは、ユダヤ人の祖先であるヘブライ人がエジプト脱出のとき砂漠荒野で天幕に住んだことを記念し、祭りの名前の由来はスコットと呼ばれる仮設の小屋(仮庵)を建てて住んだことにちなむ。祭り期間中は、下のような小屋(仮庵)が町中に建つ。紀元前13世紀にヘブライ人がエジプトから脱出し、砂漠を40年間彷徨った時に、暑さを避けるため仮設の小屋を建てて住んでおり、現在のユダヤ人は小屋を建て、その中で食事をしたり、寝ることで、祖先が味わった苦しみの仮体験をする。祭り自体は8日間続き、現代では初日と最終日が祝日に当たる。

スコットと呼ばれる小屋。

 

期間中は至るところで装飾で施されたり、演奏が行われたり、まさにお祭り騒ぎだ。

今年のSukkotは10月4日から11日だった。このようにイスラエルでは旧約聖書に沿って、祝日が設定されている。それにより、その他の西洋世界や日本などの休みの期間と大幅にずれているのが、少々不便に感じる点だ。

 

またSukkotなどの祝日では、日本人が三が日に初詣をするために神社や寺院に参拝するように、ユダヤ人たちもこぞってエルサレムの嘆きの壁に礼拝しにいく。

 

そのため、帰りの公共交通機関は日本のラッシュアワー時のように大混雑する。しかし、下の写真を見ていただければわかるように、日本とは決定的に異なる点がある。

 

それは圧倒的に子供の数が多いことだ(敬虔なユダヤ教徒は大量の子供を作ることでも知られている)。ラッシュ時に電車がベビーカーと子供に埋め尽くされても、舌打ちもせず助け合っている光景はとても微笑ましいものでした。